言いたい放題 ~Hiikichi's BLOG=Ⅱ=~          

知っていること、知らないこと、知りたいこと、知りたくないこと・・・ この社会に対して色々思う事を書いてみるBLOGです。

愛国心の怪説

母国語以外を知らない、話せない、書けないから、自国が外国から支配されて母国語の使用を禁止されたら困る。困るどころか生きて行けない。だから何よりも自国が大事。というのを最たる理由とする愛国者が世界各国に大勢存在します。寧ろ、"母国語"を公用語とする国では、母国語以外知らないからという理由が愛国心に占める割合として最も高いかもしれない。それは裏返せば、外国語教育を受けていない、若しくは受けられる機会を持てなかった層が国家人口の多くを占めていることを示すものでもある。要するに、国家人口に対して貧困層の占める割合が高いことを物語っているわけだ。

しかし、そのような歪んだ愛国心も、教育が貧困層の奥まで広く浸透して行くなら必ず改善される。そして正しい愛国心が身に着き、国家繁栄の原動力となって行く。

我が国は?

我が国は、大半の者が義務教育として外国語の授業を受けている。にも関わらず、「義務」がいい加減だから、義務教育を終えたくらいでは外国語なんて身に着いていない者が多い。経済的な貧困による教育格差というより、情熱不足或いは自覚不足による習得格差。どれだけ貧乏でも、どれだけ家庭環境が劣悪でも、それで学習意欲まで大きく損ねてしまうというのは我が国に限った特殊な例と言って言い過ぎない。同じ家庭環境に育ちながら、方や海外留学した妹。そして兄である此方は、日本語以外の言葉を全く使いこなせず、海外へ一人で出掛けるなど絶対に無理。その差もあってか、歪んだ愛国心を持ち排他的な此方に対して、まったく大らかな妹。兄妹でも学習意欲の差によって全く違ってくる。

日本語だけで生きられる社会のまま続くことを強く願うのは、「日本語」以外を覚える意欲も能力もないからだ。そのような後ろ向きでやる気のない人間の愛国心のレベルは、外国貧困層の歪んだ愛国心レベルと何ら変わりはない。此方のように自己都合を最優先する身勝手な人間が妙な愛国心を振り翳すから国はいつまで経ってもレベル向上しないし、逆に、足を引っ張られて廃れて行くのだ。そこまでの認識はあるのですが、もうこの年齢になると自分自身の能力改善など出来やしない。だから、母国語だけで死ぬまで生きられる社会を望む。完璧に守旧派ですね。臆病な愛国心です。

このような人間が大人社会に多く存在しては国家の為にならない。だからこそ、教育改革、引いては、義務教育の「義務」の意識を変えて行かねばならない。近年の我が国に於ける英語教育の充実ぶりは素晴らしいものがあると思います。無知による偏った愛国心は是正されていくと思う。そして、欧州諸国のように、真の愛国心に芽生え、国家・国民が誇り高くなって行く。その時、意識改革に乗り遅れて絶望感を味わいたくなければ、少しは"外国"に慣れておけって事でしょうね。

 

国家が戦いに敗れようと、その程度のことでは何も諦めない人達が世界には大勢います。母国語を取り上げられても国家再興を果たした例は、特にアフリカ諸国を見ればその殆どと言って言い過ぎない。母国語は大切だし、母国の歴史・文化も大切です。が、何より大切なのは、全く違う政治体系になろうと、そこに暮らす民にとって必要な変化なら時代に応じて何度だって変化すればいい。まして、憲法に拘って何の変化も受け入れないのは、それもまた一種の歪んだ愛国心の弊害だ。

 

 

何処にも行けず自国で暮らすしかない者達は、だからこそ、自国が他国から誹謗中傷を受ける事に対して過敏に反応する。そして、エリート層(政治家や財界やマスメディア等々)に対して「何やってんだ!」という思いに駆られる。「言い返せ!」「言われっ放しでどうするんだ!」と突き上げる。

経済的(=生活力)な余裕を失っていけばいくだけ、心の拠り所は自国の「国民」であるという事だけに近づいて行く。国民として、歪んでいようと歪んでいまいと国を愛する心を持っている事だけが、経済弱者、低能力者にとって唯一の誇りになっていく。それ(愛国心)も失くしてしまえば、自国を逆恨みして、極左(反国家主義)に加担するようになる。

心の余裕を失えば、人はギスギスして攻撃的になる。愛国ばかりが心を占有すれば、それ(愛国心)を見せない人に対して攻撃的になる。経済弱者、低能力者は守旧的保守層に偏り、その割合が濃くなればなるだけ国家は右傾化する。外国に対して好戦的発言が増え危険が増す。

 

愛民・愛国の心を失った政治社会は朽ち果てて然るべきですが、人や国家を愛する事が自国以外の他国を憎悪する事ではないことは当たり前です

愛民・愛国心なんてのは世界中の誰もが持っているものであり、威張るものでも何でも無い。誰もが持っているそれを、持っていないのなら恥を知るべきだが、恥知らずは「愛国心」を叫ぶ。それは余計な摩擦を生むだけ。愛国心を焚き付けるような政治は下種の政治です