言いたい放題 ~Hiikichi's BLOG=Ⅱ=~          

知っていること、知らないこと、知りたいこと、知りたくないこと・・・ この社会に対して色々思う事を書いてみるBLOGです。

ジャパニーズ・ドリームの裏側で・・・

「アメリカン・ドリーム」は有名な言葉ですが、誰もが夢を見て、誰にも平等に大成功の機会が訪れる国はアメリカ合衆国だけではない。生まれた時から人生は決まっている、という国家はごく少数です。

ロシアでは、貧しい農民の出でありごく普通の公務員だったプーチン氏が大統領になれた。

支那習近平主席も、特別な一族だったわけでは無い。

キューバ革命を成し遂げたゲバラも、後を継いだカストロも、ごく普通の青年だった。

アメリカ合衆国が然も特別な国であるかのように言われるが、何処の国に生まれ育とうと、特別な事を起こせるチャンスは"誰にも"舞い降りてくる。特に政治の世界では、今は世襲制国家であっても"革命"を起こされる可能性はゼロではない。北朝鮮サウジアラビアやその他の世襲制国家の来年、5年後、10年後、百年後の社会は誰にも分からない。

 

戦前の我が国を暗黒国家のように揶揄して、庶民には「チャンスが無い」国だったように言う人が少なくない。でも冗談じゃない。徳川の世をひっくり返したのは「殿様」じゃない。殆どは、下級武士や武士とは呼べないような者達だ。そういう中に、岩崎弥太郎(三菱創業者)や松下幸之助パナソニック創業者)その他大勢の実業家や技術・研究者が輩出された。政治家や総理になった者達も、貴族出身者はごく一部。多くは平民の出だった。

大日本帝国憲法日本国憲法に変わったから夢が持てるようになったのではなく、「夢くらい見なきゃやってられない」超貧乏な国家に成り下がったから皆夢を追ったのです。夢を実現出来る者が出て来ると、「夢見れる国」として持て囃されるけど、貧乏故に夢を見るくらいしか楽しみが無い。そのような者達が急増した故に、その夢の実現数が増えていった。それだけの事。

現実ばかり見ていたらあまりの格差に絶望する故、夢とか希望とかを必死で追うようになった。アメリカンドリームは、金持ちが超金持ちになるのではなく、貧民や一般人が超金持ちになる事を指す。ジャパニーズ・ドリームも、チャイニーズ・ドリームも理屈は一緒です。

 

(現実に対して)お先真っ暗、何の楽しみもない中で、何か光明を見つけそれを追いかけたら「まるで夢のようなこと」を手に入れられた。だから"ドリーム"と言われるが、現実に対して然して困っていない者にとっては、「今を守る」ことが大切。だから、今を変えようとする者を「愚か」と見る。そして、自分の今を邪魔せずに成功した者は、新しい仲間として受け入れられるが、自分の今に対して邪魔になるような者に対しては排除しようとする。「成り上がり者」や「新参者」に対する既成社会の態度は冷たい。既成社会に入りたいなら、ルールに従うしかないが、既成社会を自分の都合に合わせたいなら革命を起こすしかない。昔も今も、成功の基本はその二つで変わらない。

 

格差に苦しむ者は、「人間皆平等」という社会を夢見て、そして社会民主政やら共産主義政やらを成したけれど、皆一緒で困らないなら誰も夢を見なくなる。また、突出した夢を見ようとした者は排除されれる。そういう事に気付かない北朝鮮や中東の一部の国では成功者が出なくなった。ごく限られた権力階級だけが利権を貪り、残りは夢見る事さえ許されない。

方や我が国では、夢だけ見て失敗する者と、夢が現になった者の格差が激しいから「ジャパニーズ・ドリーム」が誕生しているわけですが、我が国は気質的に「失敗者を蔑む」。故に、再チャレンジの支援を得辛い。失敗した者はまた失敗を繰り返すと決め付けられる。その事に傷つき、一度失敗した者達は、二度と夢を見ない(夢を見ないフリして我慢する)。多分それは今に始まったことじゃない。再起の機会を持てずに埋没した者達は星の数ほどいる。だから、一度でも喧嘩に負けたら「子分」に成り下がる者が後を絶たない。戦争でも、たった一度の敗北でアメリカ合衆国の「子分」に成り下がった。ヨーロッパの国では絶対にない事だし、アジアの国だって有り得ない。潔いのではなく、一度の失敗(敗北)に対して挫折するような(心の弱い)躾けを受けて来たからだろう。だから、我が国は、自由・民主とは名ばかりの社会主義国家と揶揄される。

 

 

規律(道徳)ある自由。誰もが平等に「自由」と「成功」を手に入れられる社会。それが明治維新後の我が国が目指した国家であった筈。今は、規律が崩壊した自己愛社会であり、且つ、綺麗事ばかりの社会。更に、他人と違う事を恐れる臆病者ばかりになり失敗者を皆で扱き下ろして喜ぶ狂った社会です。今からでも遅くないので、もう一度、規律ある自由社会を目指すべき。そして、成功を夢見て、且つ、失敗を恐れない社会にする。「失敗こそ成功の素」。失敗を許さない社会に成功なんて訪れやしない。躓いた者へ救いの手を差し伸べる事を恥かしがるような臆病者国家には、誰も手を貸さない。見て見ぬフリで失敗者や苛められている者を遠巻きにしている国民ばかりではお先真っ暗です。