言いたい放題 ~Hiikichi's BLOG=Ⅱ=~          

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オーストラリアの対極にロシアがある

アメリカ合衆国が、最も信頼置けるパートナー国家(真の同盟相手)の一つに挙げるオーストラリア連邦の外交方針は「創造的なミドルパワー」。

オセアニア随一の経済と政治力を有する地域大国オーストラリアと親密な関係を構築することを望む国家は世界中に数多ある。そして、今、オーストラリアと最も密接な関係を構築出来ているのが支那

オーストラリアの最大の貿易先は、アメリカ合衆国ではなく支那。その総額はオーストラリアの貿易総額の23.9%に達し、アメリカ合衆国を相手にした8.7%を凌駕します。

オーストラリアが好まれる理由は、調査対象187ヶ国中51位という人口数(約2400万人)ながら、一人当たり稼ぎ高が世界5位という圧倒的な効率の良さにより、全体名目GDPでは世界12位に位置付けていること(即ち、稼げる国)。それ以上に、人口密度が世界185位の3.05(人/㎢)という圧倒的広大な国土の魅力。人口過多の支那ですから、是が非でも深く関わって行きたい相手なのでしょう。

 

オーストラリアの輸入総額に占める支那アメリカ合衆国はそれぞれ15.4%と12.2%で大差があるとは言い切れない。しかし、輸出量を見ればその差は明確になる。

オーストラリア製品を最も多く購入しているお客は支那。その比率は全体に対して32.5%と圧倒的な上客です。対して、アメリカ合衆国は4.2%。8倍もの開きがある。買ってくれないアメリカ合衆国より、買ってくれる支那へ傾くのは当然

 アメリカ合衆国は、カナダと並ぶ最良のパートナー国家と言って憚らないオーストラリアの経済が支那へと大きくシフトしていく事をけっして看過しているわけでもないでしょうけど、オーストラリアはアメリカ合衆国の言いなりではない。あくまで対等なパートナーです。オーストラリア政府は、常々、「対米同盟を基軸とすると共に、アジア・太平洋を外交・貿易政策上の優先地域に位置づける。」という方針を口にして、アジアの覇権国家である支那との経済関係を、今後も密にしていく事を暗に示している。アメリカ合衆国としては、"対米同盟を基軸とし・・・"と言及されていて、つまり、アメリカ合衆国自体が支那との経済を最優先としている以上、何も言えない状況。正に痛し痒し。

アメリカ合衆国がオーストラリアに対して輸出している総額は約20,000(単位US100万ドル:全体の1.1%程度)。輸入している総額は約8,000(単位US100万ドル:全体の0.3%程度)。お金持ちのオーストラリア人に対してもっと売りたいでしょうけどね、人口&経済規模的には目一杯というところ。また、もっと買ってあげようとしても、オーストラリア製でなければ困る、というものがあるわけではない。貿易拡大の方向性よりは、貿易横ばい、若しくは縮小傾向へ向かう可能性もある?

 

オーストラリアと支那の間に自由貿易協定(FTA)は発効済です。現在、オーストラリアからの輸出額の86%以上の関税が撤廃され、最終的には96%の関税が撤廃される事になっている。一方、中国からは輸出額の82%の関税が撤廃され、2019年年1月には全ての品目の関税が撤廃される。この両国のFTAは、10年に渡る長期交渉の末に結実した。両国とも、それだけ相手国に対して本気だということの表れでしょう。今後更にオーストラリアにとっては支那の存在感は増していくでしょう。また、支那にとっても、オーストラリアという経済パートナーを得ていることは大きな強みです。

地域大国のオーストラリアには軍事的な脅威となる国は存在しない。

同様の事は支那にも言える。支那を攻撃しようなどという国はない。

という事は、経済こそ国の支えという考えを共有出来る両国の関係は今後更に密接となり、特にオーストラリアでは、儲けさせてくれる支那との関係を重視する親支那派が政治経済を牛耳っていくことになるでしょう

そしてアメリカ合衆国は、同盟国家としてのオーストラリアを失うわけに行かないですから、支那を敵視するような発言は減っていくでしょう。「友達の友達は友達」。我が国はこの状況を本当に理解出来ていますか?

オーストラリアは、過去の経緯上(特に太平洋戦争)、我が国を好ましく思っていない人が少なくない。オーストラリアと支那がますます密接になり、オーストラリアで親支那派が圧倒的多数を占めるようになれば、オーストラリアも反日色を隠さなくなっていく可能性があるという事です。捕鯨など、一部では既に「敵視」姿勢にありますからね。

オーストラリアとアメリカ合衆国、オーストラリアと支那支那アメリカ合衆国。この三ヵ国の動向を甘く見ていると、我が国は経済的にも軍事面にも、あまり好くない状況へ向かうもしれない。尤も、ビビってばかりいてもどうしようもない。ですから、先に動く。動いて損のないことを先ずはやってみる。アメリカ合衆国一辺倒や、支那への経済依存度を下げた方が良いと思うけど。特に、片務保障の日米安保なんてさっさと捨てる。日米安保の契約更新を相手が望むなら、相互支援(双務性)に徹底して拘る。それをやれない限り、米軍の常駐状態は続く。外国軍に国土を踏まれている事に対して、何の違和感も感じていないこの国の国民はおかしい。在日米軍がいる限り、日露交渉は全て上手く行かない。

遮二無二でも日露平和条約を締結して、ロシアの経済が我が国無しでは成り立たないように持って行く。その代わりに、アメリカ合衆国製の高価な軍需品をロシア製へ切り替える。支那北朝鮮を強くけん制する上でも、ロシアを懐柔する戦略は絶対に欠かせない。それが、アメリカ合衆国一辺倒の歪んだ状況を改善する道筋になる。そもそも、ロシアがもっともっと経済豊かな国家へ変貌し、嘗ての帝政ロシアの頃のように名実ともに世界トップクラスの国力を持つ国となれば、我が国にとって大きなメリットになる。今のロシアは廃れている。が、歴史は必ず動く。ロシアに革命を起こさせ輝きを奪った責任の発端は我が国にある。その我が国が率先して嘗てのロシアの輝きを取り戻させれば、今度こそ良好な対等条約国になれる筈。・・・

でも、毎回書くことですが、このような事を言うと反国家主義者とか非国民とか云われるのがオチ。日本はおかしい。
(※2年以上前に書いた文なので、貿易等の数字データが古くて申し訳ないです)