言いたい放題 ~Hiikichi's BLOG=Ⅱ=~          

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日露平和条約並びに経済協定(仮称)構想 (3)

ロシアは、複雑な民族構成と広大な領土を統治する為に、チェチェン自治共和国を"人身御供"状態に置いている。前回は、そのような記事を書きました。

ロシアを統治する為政者には非情さも必要とされる。そして政治的非情さを持つと言われるプーチン大統領は、憲法改正によって、この先もまだまだ長期間大統領の座に居る事が保証されている。多少の事では大統領の座は揺るがない。そうであれば、(国外向けのパフォーマンスとして)チェチェン独立を問う住民投票の実施くらいは認め、場合によっては独立を承認しても良いのでは?チェチェンの独立を認めれば、寧ろ、テロの心配は減り政権に対する市民の支持も更に強くなると思うのだけど。

「損して得取れ」ではないですが、クリミアやウクライナ東部その他のロシアへの帰属(編入)の正当性を国際社会に認めさせるには、チェチェンの独立を容認しそれと引き換えるのが最も有効と思えます。無論、ウクライナにとっては何もメリットの無い話ですけどね。しかし、ロシア政府には今のところそのような考えは微塵もないようです。

 

チェチェン以外にも、イングーシ北オセチアやその他が独立を希望している。チェチェンを認めればその他の地域へと独立を望む声は連鎖するでしょう。実は・・・

ロシア政府は、独立行動それ自体を否定しているわけでもないらしい。寧ろ、それらの自治国家が独立して以降もしっかりと経済活動が成り立って、原則としてロシアとの友好関係を持続してくれるなら、それに越した事はない。然りながら・・・

チェチェンも、そしてイングーシや北オセチアなども強い経済基盤を持っていないアゼルバイジャングルジアカザフスタンなどのように、独立以降、しっかりとした国家運営が出来る保証は何もない。

ロシアが強く懸念しているのは、小民族(小国家)の安易な独立が、貧困を助長するマイナス要因となる危険性です

独立後の貧弱な経済による不満は様々な紛争を呼び込む。ウクライナのような問題をいくつも抱えれば、ロシアにとって迷惑な話。更に、貧弱な経済故に、独立して行く各国はロシアとの繋がりを捨て、アメリカ合衆国やEUとの連携を望む可能性が高い。そうなると、ロシア国境に近い場所に次々とNATO勢力が入り込んで来ることになる。日米安保でさえ強く嫌がるロシアです。兎に角、米軍やNATO軍に国境周辺に近寄られることを物凄く嫌がります。 ロシアの西側諸国に対する政治アレルギーは東西冷戦時代以降これっぽっちも鎮まっていない

 

別の見方・・・

ロシアが少数民族の独立を安易に承認しない陰には、支那からの無言のプレッシャーが寄せられているから

ロシアがそれらの独立を認める事を、ウイグルチベット、台湾など複数の"独立"問題を抱える支那は強く嫌がっている。強欲な支那は、現在の領土を以てしてもまだ全然狭いと考えている。日本列島も朝鮮半島インドシナ半島も・・・もっともっと広大な領土が支那領であって然るべきと考えている。例え少数派のほんの少しの土地であっても、その独立によって支那の領土でなくなる事を絶対に認めない。それが支那という国家です。

そして支那は、「評判を気にする国民性」である。自分達だけが白い目で見られる事を物凄く嫌がる。だから、似たような状況にあるロシアと常に共存共栄の道を歩もうとする。ロシアの存在があればこそ支那は好き勝手を出来ている。だから、ロシアの政治が「物わかりの好い」方向へ変化する事を最も嫌がっている。支那は、ロシアが(支那同様の)強面国家のイメージをいつまでも保っていられるように、ロシアへの経済支援を欠かさないでいるわけです。だから、ロシアが少数民族(部族)の独立を認めるような政治を行うのであれば「おまえのところの経済支援を即座に止めるぞ」と脅すでしょうね。

アメリカ合衆国と仲良く出来ないロシアにとって、支那の協力が得られなければ、間違いなく経済破綻し国家動乱となる。その恐れがあるから、ロシア政府は支那の操り人形と化している現状に甘んじるしかない。

 

と言うような理由により、チェチェン他の独立をロシア政府は認めない。という事になる。が、我が国ならば、その覚悟次第では、国際社会から雁字搦めに遭っているロシアを救い出せるし、日露双方にとって画期的でより良い政治状況を生む事が出来る。

 

※(4)へ続けます