言いたい放題 ~Hiikichi's BLOG=Ⅱ=~          

知っていること、知らないこと、知りたいこと、知りたくないこと・・・ この社会に対して色々思う事を書いてみるBLOGです。

日露平和条約並びに経済協定(仮称)構想 (1)

ロシアとウクライナの対立に関する言いたい放題です。(※随分前に、「はてなブログ」で書いた文章の編集記事なので、情報が古い部分はご容赦を)。

我が国は、アメリカ合衆国とEU(英国は脱退表明をしていますが)に都合の好い話ばかりを優先して報じ(論じ)、その結果として、「全て、ロシアが悪い」ようになっている。が、両国間の領土問題に関しては、ロシアとウクライナの関係史を無視したような偏向論調はおかしいと思う。

ロシアとウクライナの歴史は、東スラヴ人がその一帯に集結して暮らし始めた3世紀頃に端を発する。(それ以前の、スキタイやアラン等々の騎馬民族史から言い始めると、何処の民族をロシアやウクライナの祖とするかの歯止めが効かなくなる)。

スラヴ人内の攻防で勝ち残ったヴァリャーグ(=ヴァイキング=ゲルマンの一派)は、大体下記の通りだと云われる。

ルス族(=ルーシ=ロシアとウクライナの祖)

スヴェリ族(=スウェーデン・ヴァイキング=スウェーデンの祖)

ノルマン族(=ノルウェー・ヴァイキング=ノルウェーの祖)

アングル族(=アングロ・サクソンを構成する三つの部族の一つ)

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ルス族が分裂するのは8世紀後半。

ルス族とカガン族その他(ルーシ大公国=ロシアの祖)

ポリャーネ族(キエフ・ルーシ=キエフ大公国ウクライナの祖)

 

その頃の領土の線引きに話が溯るのなら、そもそもは、全てルーシ(ルス族)の土地であった、となる。が。ロシアもウクライナもそのような先祖返りの話を持ち出してはいない。

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やがて、ルス族もポリャーネ族も大モンゴル帝国に飲み込まれます。国家の領域などは全てリセットされる。そして大モンゴル帝国崩壊後へと話を一気に進めます。

 

ルーシ大公国は、大モンゴル崩壊時に、モスクワ大公国として甦り、大モンゴルの領域の多くを吸収合併し帝政ロシアを構成していく。

キエフ大公国は、そのまま甦ることなく、いくつかのハン国家(モンゴル国家)が残り、更にポーランドリトアニア帝国に吸収されたり、コサック時代を迎えますます小分裂していく。

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やがて、オスマン帝国が北上侵攻を繰り返すようになる。旧キエフ大公国領では各コサックの居住が脅かされ、更に、オスマンに対抗するべく帝政ロシアが西進して来る。その争いにポーランドリトアニア帝国も参加してコサック達の居住領域は大分割され、結果として彼ら(コサック)の多くは帝政ロシアと手を組むことを選択する。

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ウクライナが、再び自治を許されたのは、帝政ロシアに対して革命を起こしたソヴィエト社会主義共和国連邦が成立して以降です。その時、ウクライナソヴィエト連邦(引いては、その中心たるロシア共和国)で交わされた公約は、「ウクライナは、永遠に、ロシアを裏切る事はない」。

その大原則により、ソ連邦構成国家としてのウクライナ・ソヴィエト社会主義共和国が建国。しかし、ロシアはこの後に大きな失敗を犯す。旧クリミア・ハン領土(クリミア半島)と現ウクライナ東部をウクライナ共和国に編入させた。現在の紛争問題を予想出来ていなかった時代のこととは言え、大きな禍根となった。

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ソ連崩壊時、ソ連邦を構成していた共和国の多くが、ロシア共和国との合意の下に独立を果たした。それはあくまでも、旧ソ連邦時代にロシアとの間で交わされた約束事「ロシアを裏切らない」の前提があってのこと。

特に、ウクライナには、そこが東欧諸国やその先の西欧に近い事も有って、ルーシ人(ロシア人)の多くが移り住んでいた。親ロシア派と云われる人が多いのは当たり前。彼らは、移住したウクライナが祖国ロシアを裏切るなどとは夢にも思ってもいなかったのだ。ところが・・・。現在のような大問題が起きてしまっている。

 

旧ソ連邦構成時の約束事、更に、独立に関して交わされたロシアとの協定を知れば、住民感情を無視したウクライナ政府の強硬姿勢が引き起こした問題であった事は誰にでも分かること。と、ロシアは主張する。実は此方もそう思っている。

誰にでも分かる筈なのに、ロシア嫌いが大半の我が国に於いては、アメリカ合衆国とEU寄りの報道にばかり頷いて、ロシアの主張は無視されるか大きく否定されている

現在の状況は、イスラエル建国時、イラク戦争時、等々と全く一緒。全て、"西側メディア"が物語った西側の都合が引き起こした惨状。此方が言う「歴史は(後からでも)創られる」罪です。

 

我が国は、敗者に課せられる歴史的な不都合を経験させられたので、本当は、世界各国で起きている理不尽な不都合を一番よく理解してあげられる国民性の筈なのに?

北方領土竹島、在日問題、原爆投下の人体実験、等々、過去から現在にかけて、アメリカ合衆国やその他海外勢に都合の好い歴史を創られ強要された。第二次世界大戦で大敗北後の以降は(結果的に)ずっと無抵抗主義でいる。我が国は、血を流す事に怯えるばかりで現在の状況に甘んじている。

GHQ~アメリカ合衆国と続いた占領・洗脳教育の中で、我が国は、アメリカ合衆国の意向に逆らう者達全てを悪と理解するようになった。アメリカ合衆国が、韓国や支那、ロシアとは無駄に争うな、という姿勢を絶対に変えない以上(=アメリカ合衆国に余計なことをさせるな)、我が国は、周辺国家と剣先を交えることを絶対にしない。故に、アメリカ合衆国の意向に逆らい戦う者達の事は、総じて、愚か者であるとしか見えなくなった。血を流す事を覚悟して、自国にとっての真実を守ろうとしている行動さえ、我が儘な行動としか見えなくなった。

我が国と大嘘吐きの韓国とは、話し合いの余地もない。その事を、我が国の国民の少なからずが分かっている。しかし、竹島は大事だと言いながら、何もしない。何も出来ない。そのような低姿勢で数十年過ごして来た我が国は、ウクライナに暮らすロシア系住民の行動(一度譲れば、二度と還らないから、一度たりとも譲らない)を理解出来ないでいるのでしょう。尤も、ロシア嫌いの人が大半の我が国は、悪いのは全てロシアだと決めつける傾向にあり、最初から、冷静な判断を必要としていない。とも言えますが。

 

=現在のウクライナ状況の再確認=

ウクライナに在りながら、多くはロシア系であるクリミアやウクライナ東部の住民達は、ウクライナ政府とアメリカ合衆国やEUとの握手を、ロシアに対する裏切りだと主張。EU加盟が実行されると、祖国ロシアとは二度と握手出来ないことを知っていて、それを断固拒否しようとした。

アメリカ合衆国やEUは、ウクライナに暮らすのがイヤなら、その土地を捨てて、さっさとロシアへでも何処へでも立ち去れと言う。

そういう事をしたが故に、北方領土竹島が戻って来ないことを経験している我が国は、「そうだ、そうだ、ロシアが全部悪い。ウクライナから出て行け!」と、ロシアに対する集団苛めの輪の中に入っている。

 

議論は、事実を共有する事でしか成立しないが、ロシアとウクライナの事実(歴史)をまるで無視する一方的な"西側の理屈"を強制されている故に、ロシア系住民は話し合いのテーブルには着座出来ない。尤も、ウクライナ政府は、ロシア系住民との話し合いの場など用意して来なかった。それ故、話し合いにはならない。そして、議論政治での決着がつかないことが明らかならば、政治の最終決着手段である戦争も辞さない、という展開に至っている。

 

= ロシアと反ロシアの状況の再確認=

ロシアには、アメリカ合衆国やEUの理解を得なければならない理由がない。クリミア、その他がロシアへの編入を強く求め、それをロシアが粛々と承認する。ロシアからして見たら、(ソ連からの独立時の約束違反を行った)ウクライナの非であり、ロシアが、元々のロシア領を編入させることは至極当然な行為、と主張する。

ウクライナは、ロシアの言い分を承服しない。ウクライナの言い分は、ソ連時代のことはソ連時代のこと。独立当時のことも独立当時のこと。ロシアはロシアでウクライナウクライナだ。ウクライナで起きていることに対して、ロシアは口出し(内政干渉)を行うな、という姿勢を崩さない。

ウクライナは、EU寄りの姿勢を今更引かない(引けない)。

EUとアメリカ合衆国は、ウクライナのEU加盟を支持しているが、その条件は厳しい。現在の全ウクライナの領域(クリミア半島(油田絡み)、ドネツク、ルガンスクなど東部(鉱山絡み)を含めて)が、そっくりそのままの形である事を条件として突き付けてそれを妥協しない。EUが欲しいのは、ウクライナ保有する石油、天然ガス、その他多種鉱脈、だけと言って言い過ぎない。それを持って来れないウクライナなら要らないと逆脅しをかけている。ウクライナ住民の為ではなく、資源を欲しがっている"西側"の為の政治を行う事が、アメリカ合衆国政府やEUの役割。尤も、ロシアも資源を譲れないから、譲れない同士がいがみ合っている構図と言えなくも無い。

我が国は、支那から東シナ海尖閣諸島近辺含む)の海底資源を独占されている状況に地団太踏んでいる。が、実際には何も抵抗していない。口先だけ「遺憾である」を繰り返す。しかし、ロシアに対しては「そうだ、そうだ、ロシアが全部悪い!資源を独り占めしようとしてる極悪国だ」と、ロシアに対する集団苛めの輪の中に入って罵声を浴びせる。

 

そもそも、ウクライナがロシアを、(経済的に)頼りにならないと見限ったことに端を発した問題。

もっと豊かな暮らしが手に入るのであれば、何処の国だってそれを望む。ウクライナにとって、現在よりも豊かな暮らしを実現させる手段が西隣(EU)と付き合う事にあった。しかし、西隣は、自分達と付き合いたいなら東隣(ロシア)との付き合いをやめてくれ、と言う。要するに、西と東の仲が悪過ぎることに問題があるわけです。何のかんの言っても、東西冷戦構造はまだ決着出来ていない。

そして、この問題に、支那の存在が大きく絡む。

 

支那は、世界の覇権を狙っているが、流石にアメリカ合衆国を含む西側の全てに対抗するには、支那一国では厳しい。だから、支那は孤立傾向にあるロシアに首輪をかけ手懐けようとしている。ロシアが、間違ってもアメリカ合衆国との握手などに向かわないように、あらゆる手立てを行う。ロシアの資源外交の上得意先となり、必要な経済支援を展開し、支那無しでは成り立たないロシア経済の状況を作っている。尚且つ、「大国としてのロシア」の顔を潰さないように、時には大きく持ち上げもする。が、何か逆らうような素振りを見せれば、いつだって首輪をきつく締め付けて、窒息死に追い込める。そういう事が可能な状態に、既に、そうなっているものと考えらえる。ロシアはそれを分かっているから、支那の支配から逃れる事は出来ない。

 

ところで、ウクライナとの領有権問題以外にも、ロシアが、西側と握手出来ない理由はいくつかある。その理由の中に、チェチェンと(我が国固有の)北方領土も含まれる。この二つが解決出来るのであれば、ロシアの政治は劇的に動く。が、それが出来ないでいるからこそ、ロシアの経済はなかなか好転して来ないし、支那に頼らざるを得なくなっている。

経済不安さえどうにか出来れば、という思いはロシア国民だって持っているでしょう。

 

我が国は、今後も安心して福祉・経済政策を推進し続ける中に於いて、どうしても北方領土問題と安保問題を解決しておきたい。その思いだけはあるでしょう。あっても、アメリカ合衆国に逆らえないから、それを強く言う者は嫌われる(疎まれる)が・・・

その両方の解決を可能とする超ウルトラCの秘策は無きにしも非ず。

ロシアの経済不安解消を我が国主導で行う事は十分に可能、という話を、プーチン大統領に対して信じさせきれるかどうか次第。という状況で、その可能性を微かだが見せてもいたのだが、ウクライナ情勢に於ける、我が国の一連の言動がロシア政府を遠ざける結果になっている。

親米政策一辺倒の自民党政府ではそんな事は100%不可能なので期待するだけ無駄。とは分かっていながらも期待したが、やっぱり無駄だった。だけど、いつかは自民党も終焉する。物事には全て終わりが来る。我が国とロシアの現在の状態にも終わりは来る。日露の平和条約締結は有り得る(自民党崩壊後に)。

我が国とロシアの平和条約締結こそが、ロシアと西側の真の握手を成せる鍵となる。そして、我が国が周辺諸国に怯えることも皆無となる。そういう夢のような話(親米保守派にとっては、見たくも無い悪夢でしょうけど)を、次回も「言いたい放題」します。

 

※(2)へ続けます